2011.07.16 (Sat)

エイラーニャSS『ひゃく』

試験中休みもそろそろ終わりにしてまた動きださねばなぁと思っているところです、こんばんは!
7月に入ってやった、キャラソンやーと息巻いていたのですが…えん、き? …楽しみにしていただけに残念です……。
でも今月のラジオはエーゲル回ですし、うはうはさせてもらいました(*´Д`*)
次の更新はエーゲルラジオの感想でも…。その次は決めてありますがっ。

今日はエイラーニャのSSです、短いです、ひゃくほさんの誕生日祝いに書かせていただきました。
これは以前のエイラーニャSSの『いち』と少しだけリンクしています。
よかったらそちらもお読みくださいませ。

※私信:リクを下さった方、次の次あたりの更新でできれば、いただいたAngel BeatsのSSリク分を載せたいと思います。大変お待たせして申し訳ありませんが、しばしお待ちくださいますよう、お願い致します。

それでは続きからどうぞ!
【More・・・】


友達以上恋人未満。
私たちの関係を的確に表すならその言葉がぴったりだった。
友達とも恋人とも違う。
だけど、特別な人。
私にとって一番大切な人。
おそらくはあなたにとっても私は一番大切な人……なんて、うぬぼれても良いかな?


『ひゃく』


「サーニャ」

いつからだろう。
あなたの声が魔法がかったように聞こえるようになったのは。
前は不安そうな・自信なさそうな声で私を呼んでいたのに。
今じゃ揺るぎない優しさが感じられて、私は戸惑いながらも魅了されてしまう。

-ずるい-

思っても詮無いことを私は思いながらもその声に応じるのだ。

「……エイラ」
「サーニャ、宮藤がお菓子作ってくれたんだって。食べに行こうよ」

そうして私を部屋から導きだすエイラの手のひらの熱は、あつくて、熱くて。
ぼっと私の顔まで達するまで時間がかからない。
そんな私のことなど気付かないかのように-いや、実際に気づいていないのだろう-エイラは私を食堂へと連れて行ったのだった。


***


「宮藤、これうまいな」

食堂には芳佳ちゃんとリーネちゃんが残っていた。他のみんなはもうすでに食べた後だったらしい。
エイラと私はリーネさんが取り分けておいてくれた綺麗な金色の飴を私たちは頬張った。
おいしい。おいしい、けど。
私はちらりと横目でエイラのことを盗み見る。

「お口にあったなら良かったです」
「だけどこれ、めちゃくちゃ歯にくっつくな」
「ベッコウアメって言うんですよ」
「ベッコウアメ……ふぅん」

何がおもしろいのか、エイラは笑って、つられて芳佳ちゃんも笑う。
その様子に原因不明の胸に痛みを感じて私は戸惑った。
なんだろう、これは。
甘い甘いベッコウアメがその痛みにじんわりと染み込んできて、痛いくらいだ。
甘さと痛みとで訳が分からなくなった私はそっと席を立ってしまったのだった。


***


「サーニャ!」

間もなく部屋、というところで私を呼ぶ声に足を止めた。聞こえない振りをして私が部屋に入ると、

「待ってってば!」

エイラは閉まりかけた扉を強引に手で止めて部屋に入ってきた。
しかし、入ってきた勢いはどこへやら、エイラは後ろ手に静かに扉を閉めた。

「……」

そのままの姿勢で黙っているエイラを私は見つめる。
エイラはしばらく言葉を探すように視線を虚空をさまよわせていたけれど、意を決したように私を見た。

「お、怒ってるのか」
「どうしてそう思うの?」

怒っている? そうなのだろうか。
自分自身の感情だというのに分からないもどかしさからか、八つ当たりするような……いじわるをするような口調で問うと、困ったようにエイラは頬をかいた。

「いや、その……」

その様子は、困っているというよりは。
わ、私の勘違いだったら。自惚れだったら思いっきり笑ってくれよ? そんな前置きを置いて、しどろもどろに話した彼女の

「私、サーニャが……焼きもちやいてくれたのかなって、そう、思って」

という言葉は正確に。違うことなく私を射抜いていたのだ。
この感情は、やきもち?
感情に名前を付けたら急に安心したような、だけど恥ずかしい気持ちになって私はエイラに抱きついた。
……抱きついたら更に恥ずかしくなってしまったわけだけど、それは行動した後に気付いた事。

「さ、サーニャ?」
「ね、ねえ、エイラ。私だけ? こんなにドキドキしてしまうのは」

体を離すと、顔を赤くしたエイラが首を傾げた。何の話?って続きを促している。
思い切って、今の気持ちを打ち明けてしまおうか。

「私、私ね、エイラと話していると、ドキドキする。少し触れるだけで全身が熱くなるの。これって……私だけなのかな」

そう、私は不安だったのだ。
いつでもどぎまぎして私に接していたあなたが、揺るぎない様子で私に触れるようになったことに、もしかしてドキドキしているのは私だけなんじゃないかって。
……不安だったんだ。
あなたは私にとって、そして、少し恥ずかしくて嬉しい事だけど、私はあなたにとって一番だって確認しあえて良かったって思うと同時に、エイラは確認できて満足しちゃったんじゃないかって。
そんな変な考えがよぎる程に、私はあなたのことを。

「わ、私だってサーニャに触れるだけで頭のてっぺんまで熱くなってるよ!」

私の言葉に答えたエイラは耳まで真っ赤にしていてその言葉に嘘偽りがないことを言外に示した。
その勢いに思わず気圧されつつも、私は思い出した。
食堂に誘う彼女の手は私に強く伝わるほどの熱を帯びていて……微かに震えていたことを。

「サーニャが私のこと、一番だって言ってくれて嬉しかった。だけど、私、どうしたらいいかわからなくて」
「……私も」

私も、どうしたらいいかわからなかった。大好きだって伝えたいのに伝えたはずなのに、その先どう進んでいいかわからなくて。
……なぁんだ、同じ事、思ってたんだ。
私の不安の残りかすを吹き飛ばすように、エイラは笑った。

「なぁんだ、似たもの同士ってわけだ」

朗らかに、にかっと笑った。思わずつられて私も笑う。

おんなじこと、思ってた。

なんだ、そんなに気負う事はなかったんだ。
一番って特別で、相手を大切に思う気持ちはもちろん、大切だけれど、でも、気負う必要はなくて。

今の私たちはいうなれば、お互いにとって一であり百だってこと。
それは揺るがないってこと。

一であり全だ。
あなたがすべて。

なんて、そこまでじゃないにしても、百に至るまでこうして少しずつ進んでいけたらいいなって。
そんな自分にしては大胆な気持ちに、少し驚いてみたりした。

(fin.)


というわけでエイラーニャでした!
ひゃくほ先輩、誕生日おめでとうでした!






拍手返信です!

第3期設定なわけですし~の方
なるほど、確かに……。
では、「ストライクウィッチーズ3 ~over sky~」にしようかと思います。空へ、は入れたいのですが被ってしまうから~とか考え出すとタイトル付けるのも楽しいですね!
ブログのカテゴリも変えました、ご意見ありがとうございます!!! ただちょっと名残で「妄想」は付けていますが気にしないでいただければ…(汗)。

コメントありがとうございました!


まさきさん
そうですね、まだまだ続ける予定、です。
7月はストライク月!と思っていたらCDが延期してしまったそうですね…楽しみにしていたので残念です。
コミケ時期はお盆と重なっていますし、遠征費はばかにならないことになりそうですね…。
私もゆるゆりは4コマだと思っていました、試し読みの範囲ですが普通のお話なのか、とちょっとびっくりしました。でもとりあえず少女漫画ではないですよねwコーナー分け具合によって本屋さんがどう把握しているのかわかりますねw

コメントありがとうございました!


ゆるゆり、ご本人様の同人誌が~の方
ありがとうございます、ばっちりゲットしてきました!
ゆりゆりアフターがいい感じですが、他のもいいですね…。
ゆるゆりは原作を読んだ事が無いのですが結衣が結構好みです!

コメントありがとうございました!!
スポンサーサイト
01:59  |  SW SS  |  トラックバック(0)

Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://jetgogo.blog103.fc2.com/tb.php/477-0b74d203

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

▲PageTop

 | HOME |