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2011.01.23 (Sun)

エーゲル『Schnee』/わたでき8

3月27日のわたしにできること8に申し込んできました。

わたでき8サークルカット

(写メ(笑))

無事、受理、というか先着枠に入れたみたい(?)で参加が決定しました!
今回も合同サークルで参加する予定です。
原稿に関しては作成中ですが、無事完成できるようがんばります…!

続きから今年最初のSSです。
本当はコミケに間に合わせようと思っていた話で…ごく短いお話です。
コミケで買い物を手伝ってくださった方がいたのでせめてものお礼に。

続きからどうぞ!
【More・・・】


ああ、雪が降りそうだな。
朝起きて最初に感じたのはそんなことだった。


『Schnee』


かつかつ、とブーツを鳴らしながら誰もいない廊下を歩く。
まだ起床時間までは余裕があるが、こうして朝の見回りがてら基地の中を歩くのが私の日課だ。

かつかつ、かつかつ。

一通り周り終わった後で、私は思いついて格納庫から滑走路へと出た。

空はどんより曇っている。
しんしんと冷える空気はなんだか故郷を思い出させた。

そういえば、昔、とある歌が言っていたなぁ、と物思いにふける。
なんだったっけ。ああ、確か、こんなだ。

冬が寒くて本当に良かった。
君の冷えた左……

「左……頬に……えいっ」
「うわっ……熱ッ!?」

空を見上げていた私は背後から訪れた突然の衝撃にその場で飛び上がった。
左頬に熱いもの……湯気を上げるコーヒーがあてがわれているとすぐに気づく。
こんなことをするのは、リベリアンかハルトマンか。
最初にかけられた声でどちらかなんてはっきりしている。
毎度のことながら、こいつの突飛な行動にはいつも驚かされるが、だからこそ、注意をしなくてはいけないのだ、と私は振り向いた。

「ハルトマン……何するんだ!!」
「えへへ、トゥルーデ、びっくりした? 寒そうだったから。あったかさをおすそ分けー!」

確かに今日は寒い。
温暖なロマーニャだが、もしかしたら今日はこの土地に来て初めての雪が降るかもしれない。

この空気は近いようで遠い、今は行くことが叶わない自分の故郷を思い出すなぁ、
雪が降る前の空気のつんとした感じが懐かしいなぁ、

と空をぼんやりと見上げていたところにハルトマン、である。

「お前なぁ」
「やーごめんごめん」

そう、あまり悪びれていない様子で言うと、ハルトマンは左頬にあてがわれていた熱いコップをすっと引いた。
暖かさを引かれた私の頬に風が吹きつけ、体感温度が更に低くなり、淋しい気持ちになった。
紛らわすように私は話題を探す。

「それ、どうしたんだ?」
「ん? これ?」

ハルトマンは口に口に運んだコーヒーを持ちあげて見せた。
こいつが自分でコーヒーを淹れるなんて面倒をするはずがない。

「宮藤が振舞ってくれたんだ。いい豆が手に入ったみたい」
「そうか、宮藤が」

故郷の扶桑ではコーヒーを入れる文化はあまりないらしく、つい最近、コーヒーの淹れ方を教えてやったばかりだった。
ふっと頬が緩む。

いつからだろう。
どんなに寒くても誰かの笑顔を思い浮かべるだけで心が暖かくなったのは。
子供の頃はそれはクリスの笑顔だった。
今は。今も。クリスの笑顔だ。そして。

「なににやにやしてるの」
「な、にやにやなんてしてないぞ」

こいつの、501のみんなの笑顔が、胸を暖かくする。

そのことをお前は知っているだろうか。

知っているんだろうな。

それでいて、そばにいてくれるんだろうな。

そう思ったら自然と頬が赤らむのを感じた。
耳先まで赤くなった顔を、どうか空気の冷たさに触れたせいだと思って欲しい。
誤魔化すように私は空を見上げた。

「そろそろ雪が降りそうだな」
「えっ! 寒いのやだなぁ。……そろそろ中に入ろう?」

雪は私と故郷をつなぐものだ。
遠く、故郷を思い、隣にある笑顔を思いながら、切ないようで優しい、暖かい気持ちになる。

「……寒いのも悪くないさ」
「えー……やだよー。そういえば宮藤に聞いたんだけど、扶桑にはコタツっていう暖房器具があってね、猫も丸くなって寝ちゃうくらい気持ちいいものなんだってー! ミーナに導入を申請してみようよ!」
「おまえなぁ」

そう言いながら私とハルトマンは滑走路から離れ、基地の中へと向かおうとする。

ふっと視界に白いものが見えてその先を目で追うと、ハルトマンの髪の毛に雪のおくりものが着いていた。
そっと髪の毛に触れてそれをぬぐうと、雪は私の体温に触れて溶けていった。
同時にすう、と心に暖かさが沁み込んでくる。
舞い落ちる雪を見上げると、隣のハルトマンもつられて空を見上げた。

少し明るくなってきた空から現れる白はとても幻想的で、心を暖かくする雪もあるのだと、そう、思った。

(fin.)



というわけでエーゲルでした。
冬の寒い日、雪が降りそうな日って空気が違う気がします。
鼻がつんとして、体の芯から冷える感じ。
それをトゥルーデは懐かしく思っていたりしたら、と思って書きました。

タイトルのSchneeはドイツ語で「雪」という意味です。
全然関係ありませんがドイツのお菓子にSchneeballっていうクッキーを球状にくみ上げてチョコレートでコーティングしたものがあったなぁと思い出しました。
友達と半分こしたのに気持ち悪くなったりして(笑)。
今も友達がバレンタインに向けてチョコレートつくりに勤しんでいるのでその実験台になっていて…チョコレートはしばらくみたくない…w

今回、このSSを書くにあたって高校の地図帳を引っ張り出してきたり、旅行ガイド見たり、ついったーのフォロワーさんに助けてもらったりしました。
トゥルーデの故郷・カイザーベルク(カリーニングラード?)の気候を調べたりして…トゥルーデってめちゃあくちゃあ寒いところに住んでいたのね……。
ロマーニャは東京と似たような気候だっていうのでそれならたまには雪も降るよね…と。時系列考えると雪降る時期にロマーニャにいたのかなぁとか考えだすとキリないですが(笑)!
今さらですが、ストライクのSSは書くときに気をつけなきゃいけないことが多いですね…いろいろと勉強せねば(笑)。

読んで頂きありがとうございました!






まさきさん
シャッキーニは鋭意作成中です、もうしばらくお待ちくださいね!
わたできはなんとか間に合いました……どうやら先着に入れたみたい?なのであとは本を無事に出せるように頑張ります!
アンジーはトゥルーデと同じくリリデレだと思うんです!
凛々しいけど、まさきさんに言うように赤ズボン隊に入るときに涙ぐんだり、かわいいって言われると動揺しちゃったりする…そんなアンジーの設定MOTTO!MOTTO!とフミカネ先生の今後の動きに期待している次第です(笑)。

コメントありがとうございました!


ビッグ・リバー・インサイドさん
はじめまして!! あけましておめでとうございます!!
ほわああ、ファン…! すごく嬉しいです!!!
Signで衝撃……当時はアドレナリンが出ていたのか涼さんの影響ですごい勢いで書いたので、読み返してみて私も衝撃を受ける時があります(笑)。
これからもいろいろと書いていきたいと思っているのでよかったらまたいらしてください^^

コメントありがとうございました!


シャーゲル最高!の方
シャーゲル最高ーーー!!
1期終わったあたりから知り合いと「シャーゲル! シャーゲル!!」って叫んでいたのですが2期4話で公式になって知り合いとハイタッチでした(笑)!!
この良さは言葉にーできーないー!なので、これからも作品にしていけたらなぁと思います^^

コメントありがとうございました!
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09:12  |  SW SS  |  トラックバック(0)

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