2010.11.20 (Sat)

【三期妄想SS】『三度、空へ』 後編

こんにちは!
そういえばマリみての実写版、公開されているんですよね、見に行こう見に行こうと思っていたのに行くの忘れてました!
ハリーポッターも公開されたので見に行きたいけど、あれ、原作最終巻だけ読んでなくて…。
読みたいけど、図書館だと借りられてるし、買えばスペースがないし…悩みどころです(笑)。そうこうしているうちに読まずに見に行っちゃうだろうなぁw

さて…Witches’ Leave!の開催からだいたい1週間が経ちました…。
うう…祭りの後の静けさが身に染みます…。

今日はストライクウィッチーズ3期妄想SSの後編です(前編はこちら)。
『I believe myself』って本に入れさせてもらってはいるのですが、ブログで続きを書いていきたいなとおもっているのでブログでも公開させていただきます、あしからずご了承ください!
続きからどうぞ!拍手返信は文末です!
【More・・・】




『三度、空へ』後編

轟音がとどろく中、芳佳は負傷したウィッチや整備兵たちの治療に当たっていた。
次々に運ばれてくる負傷者に芳佳は懸命に声をかける。
まだ魔力に頼らない医術の道に踏み出したばかりの芳佳には、声をかけ、励ますこと、軍医の補助をすることしかできなかったが、一生懸命なその姿に負傷者たちも元気を取り戻した。

そうしていると。

ガシャン、という音と同時に、治療室の天井が崩れ、ウィッチが転がり込んできた。
芳佳はすぐに駆け寄ると、声をかける。

「だ、大丈夫ですか!」

けがの様子を見るが、目立った外傷はなく、目を回しているだけのようだ。
ほっと胸をなで下ろすと、更に轟音が背中を襲った。
何事かと後ろを振り返ると、そのウィッチが履いていたと思しきストライカーユニット。

「ストライカーユニット……」

芳佳は思わず息を呑んだ。そして、手のひらをはわせる。

少し前まで自分はこれを履いて空を駆け巡っていたのに。
みんなを守れていたのに。
今は、守られる側だ。
そしてこつん、と額をユニットに当てる。鉄の冷たさが心地よかった。

と、同時に。

「……熱い?」

芳佳は額を離し、ストライカーユニットを見る。ユニットに変わったところはない。
ならば……熱を放ったのは、私?
芳佳は手のひらを見つめた。
目を閉じ、精神を集中させると、腹の底から沸き上がってくるような熱を感じる。鼓動が、速くなる。声が……懐かしい声が聞こえた気がした。

「……誰かが……呼んでる?」

誰が? どうして私を?
自問するけれど、答えはわからない。

ただ。

ふっと、崩れた天井を見上げると目がくらむような空があった。

「呼んでいるのは……あなた?」

空を見上げる。

「……でも、私には飛べないよ、あなたのところに行けない」

もう、飛べないの、と言うと、今度ははっきりと声が聞こえた。
震電を初めて履いたときと、同じ声―

『芳佳、お前は、まだ飛べる』
「お父さん……?」
『まだ、飛べる。自分を信じて、飛んでごらん。そして……おいで、私のところまで……』

声が遠のく気配がした。今度は確信を持って声の主の名前を呼ぶ。

「お父さん! 待って、お父さん!」

答える声は、ない。

「お父さん……勝手すぎるよ……ブリタニアのときも、ロマーニャのときも……一方的に話をするんだもの……」

悲しげにつぶやきながら、芳佳は立ち上がり、ストライカーユニットに手をはわせた。

「飛べば、わかるんだね?」

そして、決意をした目で、ストライカーユニットを装着し、精神を集中する。

「はぁぁぁぁぁ!!」

お願い、私の魔力。
まだあるって言うなら私を飛ばせて。
お父さんが呼んでる。会いに行きたいの。お願い!
びくりともしなかったユニットが……静かにプロペラを回し始め、それは轟音となって治療室を揺らす。
待ちかねていたかのように、魔法陣が基地をとりまくくらいの大きさで展開する。ずっとせき止められていた流れが、爆発したかのように。

「宮藤芳佳、出撃します……!」

手近にあった九九式二号二型改十三mm機関銃を手に取ると、不安定ながら天井の穴から戦場へと飛び込んだ。
まるで初めて飛んだかのように魔力は不安定だったが、魔法力は枯渇とはほど遠いことは火を見るより明らかだった。飛べる、私は、飛べる。そう確信し、更に上昇をかけると、聞き慣れた声が芳佳を呼んだ。

『宮藤ィ!!』

インカムを持っていない芳佳は声の主……坂本が居るだろう司令室に向かって微笑んで見せた。
そして、ネウロイへと飛んでいく……。

『飛べ、飛べぇ! 宮藤!!』

坂本は声を震わせながらその背中を見送った。


***


 司令室にいた坂本は思い切り叫んだ後、くくく、と笑った。

「なぁ、土方」

坂本は芳佳が飛んでいった先で次々とネウロイを屠る様をデータで確認しながら傍らの土方に声をかけた。

「はい」

「あいつは……本当におもしろい奴だな」
「……」
「ウィッチに不可能はない、と言ったのは私だったが……あいつはそれを本当にやってのける」
「まさか、あなたも飛びたいなんて言いませんよね?」
「はっはっは!」

 不安げに坂本の顔を覗き込んだ土方に坂本は応えず笑った。


***


「はぁ、はぁ、はぁ……」

 芳佳は息を切らせながら空を駆けていた。久しぶりの空と、そして魔力の行使はうまくいかず、不安定なままだったが、空を飛ぶのは心地よかった。
 それでも熱に浮かされたように上手く働かない身体が、段々とネウロイの攻撃を避けきれず、シールドを張る。段々と消費していく魔力にもうだめだ、と思い始めた、その時だった。

「諦めたらだめだよ、芳佳ちゃん!」

 聞き覚えのある声が、辺りに木霊した。

「あなたらしくないですわよ、宮藤さん」

 また違う声が聞こえる。そして、その独特な言い回しに、芳佳は確信する。
 来てくれたんだ、と。そして更に違う声が聞こえる。

「宮藤さんを援護するわよ」
「了解」
「りょーかい……。あーなんか体調悪いなぁ」
「何を言っているかハルトマン! 宮藤と坂本少佐の……扶桑の危機だぞ」
「最初のが本音でしょー。私、アジアの気候が合わないのか、なんかあんまり調子良くないや」
「……」
「なら、早く倒して帰りましょう」
「そうだね! ……なに、深刻な顔してるの、トゥルーデ。あ、もしかしてちょっと悪いかなぁって思った?」
「し、深刻な顔なんてしてないぞ、いや、ちょっと悪いかなぁとは思ったけど……」

と、バルクホルンが言い終わるよりも先に。

「それじゃ、おっさきー」

 ハルトマンはシュトルムでネウロイへと突撃する。

「あ、こら、ハルトマン!」

 叫んでバルクホルンも突撃する。
 その様子を見て、ミーナはあらあら、とほほ笑んだ。そして、扶桑基地の司令室にいる坂本へと目を向ける。遠い距離ながら、心が通じ合っている者同士、目が合った気がした。
 周波数を合わせ、司令室へとインカムを通して連絡を入れる。

「こちら、ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ中佐です。これより扶桑海軍の援護に入ります」
『……ミーナ』

 驚いた声音で通信に応じたのは坂本だ。

「久しぶり、美緒」
『どうして、ここに……』
「上層部の指示よ。ネウロイの巣の出現の際にとある電波が発されることが最近の研究でわかったの。次に巣が現れるとされていたのが……ここ、太平洋戦線だった。だから私たちが招聘されたの」
「その電波の研究には、私が発明したネウロイの電波計測器が役立ってるんだ」

とは、ミーナの横まで飛んできたシャーリーの言。

「あのお尻に入ってくるネウロイだよねー」

と、シャーリーの横に飛んできたルッキーニが言葉を足す。

『シャーリーにルッキーニまで……』
「私たちもいるぞ!」

 感極まった様子の坂本に誰かが言葉を重ねた。
 エイラと、サーニャの二人だ。

「オラーシャは東西に広い国だからな、扶桑の危機となればオラーシャの東側の危機でもあるからな!」
「エイラ……普通に助けに来た、って言えばいいのに」

 照れ隠しで言うエイラと、優しく諌めるサーニャは相変わらずのようだ。

「みんな、来てくれたんだ」

 芳佳は空を飛び交うストライクウィッチーズを見ながら感慨深げに呟いた。

『宮藤、後れを取るなよ』
「了解です!」

 坂本の言葉に奮起すると芳佳はユニットに魔力を込めて突撃した。



***



「まさか扶桑でまた会うことができるとはな」

 ネウロイを掃討したミーナたちは横須賀の基地の滑走路で坂本と再会した。

「宮藤さんと美緒にはヨーロッパの危機を二回も救ってもらったもの。上層部が動くのも当然だわ」

 そう言ってほほ笑むミーナにハルトマンは何か言いたそうだったが、バルクホルンの制止に口を噤んだ。
 そうか、ありがとう、と感謝の言葉を述べると、坂本は芳佳に向き直る。

「宮藤……お前の魔力はまだなくなってなんかなかったんだな」
「……そうみたいです」

 考えてみれば、真・烈風斬が強力な技だったとはいえ、芳佳の家系は祖母・芳子のようにいくつになっても魔力を持ち続ける珍しい家系。あれぐらいで枯渇することなど、ないのかもしれなかった。

「また、飛ぶのか」

 短く、坂本は尋ねる。

「はい。私、わたし……」

 そこで芳佳は息を吸い込んだ。

「守りたいんです!」

 その言葉を受けて、坂本ははっはっは、と笑った。

「お前ならそう言うと思った」

 そう言って、坂本は芳佳の背中を叩く。

「頼むぞ、私の分まで」

 声音に万感の思いを感じて、芳佳は力強く頷いた。
 坂本さんは、もう、飛ばない気だ。だから、私がその気持ちを乗せて、飛ぶんだ。

「……それでは、指令を言い渡します」

 二人のやりとりを黙って見守っていたミーナは口を開いた。

「先日のネウロイの電波計測器の改良により、扶桑の太平洋戦線にネウロイの巣発生の電波あり、よって、先の巣の殲滅を二度行っているストライクウィッチーズを世界各国より招聘……」

 そこでミーナは隊員を見渡した。

「私、ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ以下、坂本美緒少佐!」

 名前を呼ばれて坂本は身を震わせた。

「ミーナ?」

 不安げに、坂本はミーナの名前を呼ぶと、ミーナは笑顔で応じた。

「私も、ウィッチーズに、入れてくれるのか」
「当たり前じゃない」
「そう、か……」

 坂本は少し上を向いた。誰も何も言わなかったが、その様子は涙をこらえているようだった。

「……ゲルトルート・バルクホルン大尉、シャーロット・イエーガー大尉、エーリカ・ハルトマン中尉、サーニャ・リトヴャク中尉、ペリーヌ・クロステルマン中尉、エイラ・イルマタル・ユーティライネン中尉、フランチェスカ・ルッキーニ少尉、リネット・ビショップ曹長、そして……宮藤芳佳軍曹」

 芳佳は黙ってミーナを見つめた。自分に向かってみんなの目が注がれているのを感じる。

「以上、十一名。ここにストライクウィッチーズを再結成します!」
「「了解!」」
 十一人の声が合わさり、ここにストライクウィッチーズは再結成を果たした。

(To be continued…)



こんな感じに宮藤が復活してくれることを願ってますっ!
この続きを今、書いてる途中です、なかなか筆が進まないんですが、出来上がったら載せますー!

↓感想ありましたらお願いします!↓






拍手返信です。
織葉 萃さん
勧業祭お疲れさまでした!
感想もありがとうございます、I believe myselfもエイラーニャも3期も自分の書きたい世界を書くことができたので、結構気に入っています。だから織葉さんの感想、めちゃあくちゃあ嬉しかったです!
ストライクウィッチーズは何があっても11人…そこは譲れないところです…(新キャラは新キャラで、追加はいいんですが、もっさん・宮藤なしには語れない、と思います)。
早く劇場版のあらすじでも公開されないかなぁと思いつつ、3期妄想SSはじめ頑張って書いて行こうと思いますー!

コメントありがとうございました!


まさきさん
京都はもう、本当に堪能しました…それこそ、嵐山から伏見稲荷、南禅寺方面ですから、まるっと京都一周したかのような気持ちです(笑)。でもまだまだ回れなかったところがあるのでそれは次の機会に楽しみにしておくとしますw
紅葉もう少ししてないかと思ったのですが、意外と色づいていたのにも満足でした!
コミケは1日目と3日目っていうのはつらいですよね…しかも、年末だし、平日だしで近場でもなかなか行きづらく…。
次はわたできですね、具体的にいつごろなのかとか早く決まるといいですよね…!

コメントありがとうございました!
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13:05  |  SW ~三度、空へ~  |  トラックバック(0)

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