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2010.10.15 (Fri)

わたしにできること7 お品書き

こんばんは、じぇっとです。
そういえば、6月1日、というブログ名上、誕生日が6月と思われることが多いのですが、10月が誕生月だったりします(笑)。
ちょうどついったーでその話になって、「じゃぁ6月1日は魂の誕生日ですね」って言われて目からうろこというか、ああ、なるほどなぁ、と思いました。
…なんかすごく印象に残ったのでそんなことを書きつつ…今回は10月23日のわたしにできること7のお品書きについて!
持って行く予定の本は……以下の3冊です。

【新刊】
『I believe myself』…300円/A6/66P
収録:①~③の3本のSS
①「Beleave myself」
…トゥルーデ×トゥルーデのお話。ある朝トゥルーデが目覚めるとベッドに誰かが潜り込んでいた。布団をはぐとそこにいたのは…。

②「風鈴」
…エイラーニャ。『Beleave myself』と同じ時間軸でエイラーニャはいちゃいちゃしてました…(笑)。…といっても、私の書くいちゃいちゃなんて高が知れています(笑)。

③「三度、空へ」
…三期妄想の芳坂中心オールキャラ(?)。
宮藤が再び空を飛ぶ、という無茶設定だけど、私の妄想と理想を詰め込みました。
後にシリーズとしてつなげたいのでこれはブログにも載せる予定で、この記事の「続きから」に少しだけ最初の部分を載せました。


……ライトノベルのあおり文みたいにしようと思ったら最初の『Beleave myself』で恥ずかしさに挫けました(笑)。
新刊はこんな感じです。
表紙はウサキヨさん、挿絵はあまのさんむろさんです。
またもぎりぎりの依頼をしてしまったのでお三方には本当に申し訳なく…。

次に既刊はこの2冊です。

【既刊】
『Mach and Macht』/200円
1期ベースのシャーゲル/SS/A6サイズ/32P
Mach and Macht
初出:わたしにできること6
シャーゲルのSS1本にあまのさんきせつさんが挿絵を描いてくださいました!表紙はきせつさんのかっこいいシャーゲルですよー!


『film』/500円
ゲルトアンソロ/A4/66P
trude.jpg
初出:わたしにできること5
再販になります!
今数えてみたら…四版目…?
再販の声をいただくことが多いので再度出します。
詳細については題名のリンクよりご覧ください。


……こんな感じで3冊ならんでると思います。
私はほとんど参加することができないので、知り合いに売り子をお願いすることになりました。
快諾してくれた2人には本当に感謝です…。

本来のサークル主であるみなせさんは本が間に合わないという事で、ト30みつなさんのスペースは自分の本が占拠することになります…なんだか申し訳ないことに…(汗)。

…とにもかくにも、無事に新刊出せるようにラストスパートいきます!






続きから、新刊に入れる予定の『三度、空へ』の出だし部分を載せます。
続きは本に載せますが、話を続けていきたいのでゆくゆくはブログでも公開する予定です。

それでは、続きからどうぞ!
【More・・・】


『三度、空へ』

一九四五年八月。
ロマーニャのネウロイの巣が消滅して一ヶ月が経った。
501戦闘航空団は巣の消滅を機に解散され、ウィッチたちは既に原隊へと復帰している。
ヨーロッパの中でまだ解放されていない国……カールスラントやオラーシャを自分たちの手に取り戻そうと、それぞれの空の下、頑張っている。
その中で、芳佳と坂本は扶桑へと戻ってきた。
本来であれば、ロマーニャ解放の勢いのまま、カールスラント解放戦へと赴きたい、だけれど、二人は既にそのための力がなかった。
オペレーションマルス……ロマーニャ解放作戦の成功を導いたのは二人の功績によるものが多いが、その代償はあまりにも大きかった。坂本も、芳佳も、魔法力を全て失ったのだから。

それぞれの戦場に散っていくウィッチたちを見送り、扶桑へ向かう二式大艇に乗船する際、坂本は悔しそうに空を見上げていた。芳佳はその光景に胸を打たれたものだった。
扶桑に着き、坂本と別れる際に芳佳は尋ねた。

「これから、坂本さんはどうするんですか?」
「これから、か……。魔力を失った後の人生なんて、考えてもなかったな」

目の前を通り過ぎる一刹那にかけて生きてきたからなぁ……そう言って、坂本は両の目で空を見上げた。
魔力を失ってからというもの、坂本は今まで魔眼を覆っていた眼帯を外した。芳佳は黒い両目の坂本に未だ慣れない。

「……」
「……そうだな……剣術道場でも開いてみようか」
「……! いいですね、それ!すごく坂本さんに向いてると思います!」

そうか? と、まんざらではなさそうに、しかし少し寂しそうに坂本は頬をかき笑った。

「私も、何かお手伝い……」

芳佳がそう言いかけると、坂本はすっと手のひらを芳佳に向け言葉を制した。

「私には私の道が、人生があるように、お前にはお前の人生がある。診療所を……継ぐんだろう?」

決して突き放しているわけではない坂本に、宮藤は向き直った。

「……はい」
「……私が戦争なんかに巻き込まなければ……お前の魔力が変わらずあったなら……もっとたくさんの人の治療ができたかもしれないな……」
「そんな、坂本さん」
「いや、宮藤。今更言っても意味がないのはわかっている。だけど……謝らせてくれ……すまない」

深々と頭を垂れる上官に芳佳は慌ててその肩をつかんだ。

「坂本さん……これは私自身が選んだことです。それにお父さんとの『その力を多くの人のために』って約束も、戦うことで果たせましたし」
「……」
「だから、いいんです、後悔はありません」
「お前は……強いな」
「素敵な師匠がついていてくれましたから」

そう言って坂本を見つめると、そうか……と、坂本は照れくさそうに笑った。

「お前にはかなわんな。……そろそろ、行こうか」

それぞれの、未来へ。

「坂本さん、また」
「あぁ、またな」

そう言って二人はそれぞれの場所へと向かった。


***


芳佳が向かった場所は実家の診療所だった。
ロマーニャが解放されたこと、もうすぐ帰ること、そして……魔力を失ってしまったことを手紙で先に伝えられていた祖母の芳子と母の清佳は温かく芳佳を迎えた。挨拶もそこそこに芳佳もさすがに疲れたのだろう、着くや否や、自室へ向かった。

芳佳は自室に戻って、布団の上に倒れ込んだ。
ブリタニアでもロマーニャでも使っていたのはふかふかのベッド。それとは異なる布団の感触に自分は帰ってきたのだと実感する。
手のひらを天井にかざしてみる。
今まで何人をこの手で治療しただろうか。
もう、私には……その力がない。
そう思うとやりきれない気持ちに拳を握り込んだ。
坂本には強がって見せたが、診療所を継ぐことは小さいときから決めていた未来図だった。
ゆくゆくは魔力の減退と共に薬で治す医者になっていたかもしれないが、こんなに早くそうしなければいけなくなるなんて、考えもしていなかった。
未来図は芳佳の夢でもあった。
夢が遠のいた、そう思ってしまった自分に喝を入れるように握った拳を胸へと落とす。

―あの時、真・烈風斬を撃たなければ良かった?

「ううん、違う」

―ロマーニャ……否、そもそもブリタニアに行かなければ良かった?

「ううん、それも違う」

―みんなに……坂本に会わなければ良かった?

「絶対に、違う」

芳佳は強く自分に言い聞かせる。
心は、決まっていた。
薬で治す医者になるにはより一層の勉強が必要だ。勉強は可もなく不可もなく、どちらかといえばすすんでやりたくはないものだけど……。

「明日から……頑張らなきゃ……」

そう呟くと芳佳はそのまま眠りに落ちた。


***


カン、カン、カン……。
遠く聞こえる金属の音に芳佳は読んでいた医学書から目を上げた。
芳佳が帰郷して、一ヶ月が経とうとしていた。

「お母さん、何の音?」

診療所に隣接するプライベートスペースで勉強していた芳佳は診療中の母に声をかけた。
清佳は、緊張した面もちで芳佳に近寄ると、さっと抱き寄せた。

「お母さん?」

芳佳が理由を尋ねたが、清佳が説明するよりも先に轟音があたりを包んだ。

「この音……!?」

芳佳は清佳の制止を振り切り診療所の外へと走り出た。
二式大艇のように大きな戦闘機と……ストライカーユニットの音……。
そう遠くない基地から煙が上がっていて、ウィッチが出撃しているのが目に飛び込んできた。
思わず、駆け出そうとしたが、後ろから清佳に抱き止められた。

「芳佳、あなたがあそこに行って何ができるの?」
「……っ」

言葉に、詰まる。
あれから、本当に魔法が使えないのか、と何度試したかわからない。
結果はいつだって変わらない。
私は、もう魔法が使えないんだ。
それは、いつか訪れることだったとはいえ、こんなにも早くくるものではなかった。
あの時を後悔するつもりはないといいながら、何も光を発さない自分のちっぽけな手のひらでいったい何が守れるのかと悲嘆にくれた日もあった。
だけど、いざ、戦場を、助けを求めている人たちがいるかもしれないところを目の前にして、自分はどうだ。
ふつふつと湧いてくる、誰かを助けたいという気持ち。
わたしにできることを一つずつ叶えていきたい、という気持ち。
そうだ、初めてヨーロッパに行ったとき、自分は魔法さえろくに使えなかったではないか。
でも、あの時と違っていることがある。
501での経験、私でも誰かの力になれるんだ、という自信。
きっと今もどこかで戦っている友を思い、芳佳はやんわりと母の手をほどいた。

「お母さん、私は……私にできることをしたい。空は飛べないけれど、この力を多くの人のために使いたいの」

真っ直ぐ自分を見る目に、清佳は娘の成長を感じ取り、目を伏せた。

「そういうところ、一郎さんにそっくりだわ」
「……いってきます、お母さん」

 そう言って駆けだそうとしたら、後ろから声をかけられた。

「これ、芳佳。忘れもんだよ」
「おばあちゃん?」

芳佳は芳子が投げたものをとっさに受け取る。
投げられた鞄の中には医療道具一式が詰め込まれていた。

「医者が医療道具を忘れてどうするんだい」

それを言うなら医療器具を投げる医者もどうかと思う、と喉元まででかかった言葉を芳佳は引っ込めた。

「ありがとう、おばあちゃん、お母さん! 行ってきます!」

そう言って芳佳は基地までの道を走りだした。


***


以前、美千子と進入した経路はまだ塞がれていなかったようで、芳佳は破れた金網をくぐった。格納庫へと駆け込むと、見知った顔が驚きの声を上げた。

「宮藤さん!?」
「あなたは飛べなくなったはずじゃ……」

いつぞやの整備兵たちが口々に言う。

「今日は……医師としてきました。怪我人はいますか?」
「……宮藤さん」

芳佳の問いに応えたのは青年の静かな声だった。

「土方さん!」

土方はまっすぐに芳佳を見る。

「宮藤さん、どうしてこんなところに……」

疲れた様子の土方に芳佳は駆け寄った。

「どうしたんですか? 具合が悪そうですけど……」

今治しますね、と言ってかざしかけた手を途中で止める。
時折、くせで治癒魔法を使おうとしてしまう。その度に芳佳は苦笑いを浮かべるのだった。

「ありがとうございます、宮藤さん」

分かっているはずなのに、気づかなかった振りをする土方の優しさに芳佳は頭を下げた。

「そうだ、土方さん。さっき、ネウロイと……ここから出撃するウィッチたちを見ました。もしかして……」
「……そうです、ネウロイが扶桑に現れました」
「……」
「太平洋戦線が機能しています。大丈夫。宮藤さんは……医務室へ向かってもらえますか?」

いきなりやってきた民間人である芳佳を、それでも気持ちを慮っての土方の発言に二度頭を下げると芳佳は格納庫を後にしようとして……扉の前に立つ人物に足を止めた。
来るんじゃないかと思っていた。
でもまさか本当に来るとは。

「坂本さん……」
「はっはっは、宮藤、お前も来てしまったのか」

相変わらず刀は手にしているが、戦うときの闘気は感じられなかった。それでも念押しに芳佳は言う。

「ストライカーユニットは履いちゃだめですよ」
「はっはっは……大丈夫、わかってるよ。なに、居ても立ってもいられなくて来てしまったんだ。……でも、私には医術の心得はないからな」

そう言って坂本は芳佳が抱えている医療鞄に目をやった。再度、芳佳を見る。

「私には私にできることがある。司令部へ行ってウィッチ達の作戦指揮の一助になれればと思う」

やはり坂本さんは坂本さんだ。
苦笑いして芳佳と坂本は一旦別れた。
空は飛べなくても私たちにはできることがある。そう思うと芳佳は医務室へと向かう足に力を込めた。
少しだけ、さっき土方に手を向けた時に感じた、懐かしい気配に気づかないまま。


(to be continued...)


こんな感じで続きます!



拍手返信です
やっぱりいい話です~の方
ありがとうございます!!
いい話も、わくわくする話も、ちょっといちゃいちゃな話も、いろんな話を描いていきたいと思う所存です!

コメントありがとうございました!



ヤンスさん
すいません、拍手返信もれていました…!
トゥルーデ人気すぎますね…(笑)!
ありがとうございます、原稿は順調に進行中です!
…直しても直しても湧いて出てくる誤字たちとの壮絶な戦いは強制的に締め切りで幕を閉じますし…(遠い目)。
私は3期妄想を広げながら3期を正座待機する所存です!
一緒に応援頑張りましょう…!

コメントありがとうございました!
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