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2009.07.12 (Sun)

律澪SS『くもり時々雨、ところにより』

こんばんは!
かなり遅くなってしまったのですが、けいおん!より律澪SSです。
またもや2人の小さいときの話です…。

私は小さいころって天気予報独特の言い回しが難しく感じたりしました。
それを元に書いています…続きからどうぞっ
【More・・・】







まだ小さい私にとって、世界は分からない言葉であふれていた。




『くもり時々雨、ところにより』




「曇りときどき雨…曇りのち雨…曇りところにより晴れ……うーん」

ある日、小学校の通学路でいつものように1人で歩いている澪を見つけて、声をかけようとした。
でも、澪はよくわからないことをぶつぶつとつぶやいている。
なんだろうな、疑問には思ったが、気にせずランドセルをいつものように叩いて挨拶をした。
ビビりな澪は毎日のことなのにこの挨拶に飛び上がって涙目で私の方を振り向いた。

そう、悩みやすいこの友達を1人で悩ませるのは嫌だから、こういうときは無理矢理にでもこっちを向かせる。これが私のやり方。

振り向いた澪ににかっと笑ってみせると、澪は少しすねたように挨拶をした。







「……おはよう」
「おっはよー! なんだどうした、いつも通り景気悪そうな顔して!」
「そっちはいつも通り無駄にテンション高いな」

少し前までは萎縮して終わりだった澪がこうして返してくれるようになったのは
すごく嬉しい変化だったりする。

「テンション高いのは私のちょーしょ、だからな!」
「はいはい」

澪は軽くあしらうようにしてため息をついた後、もう一度ため息をついてランドセルのベルトに両手を添えた。

「ナンダヨー。何かあったのか?」
「……」
「ミズクサイな! 話してみろよー」
「……律は天気予報見るか?」
「ううんー。私の家はお母さんが天気予報してくれるから」
「小学生にもなって!?」
「いいんだよー小学生なんだから」

澪のお説教が始まりそうだったので口を尖らせてそっぽを向いた。

「それで天気がどうしたんだ?」

次を促すと澪は少し不満そうな素振りを見せた後で続けた。

「天気予報の言葉が良く分からないんだ。
くもり時々雨、ところにより晴れってどうなるんだろう?
雨が降るのか? 晴れるのか?」
「ふーん」

つまらないことで悩むんだな、と私は頭の後ろで腕を組んだ。
それでもうんうんうなっている澪の様子に私は空を仰いだ。
今にも降り出しそうな空だ。
多分、今日は雨のせいで友達と公園で遊ぶことは無理だろう。
澪に付き合うのも悪くないかもしれない。

「じゃぁ、放課後、確かめに行こう」
「え?」
「天気予報の意味を確かめに行こうよ」

言い直すと、澪は怪訝な顔をした。

「なんだ、予定でもあるのか」
「今日は作文をしようかなって」
「キャンセルだっ! それにほら、作文に書けるようなすごいことが起こるかもしれないだろ?」

えええー、という澪の声を聞きながら、私は学校の校門をくぐった。




今日の最後の授業が淡々と行われている。
私の嫌いな算数だ。
こつこつ、と窓を打つ音に外へと目を転じると、今まで持ちこたえていた天が
ついに鳴き出した。
左斜め前の席の澪を見ると、雨に気づいたようで窓の外をぼーっと見ていた。




放課後。

「あー今日も1日お勤めご苦労さん!」
「……律、その言葉どこで覚えたの、おじさんみたいだよ」
「あははー!」
「……」
「それじゃ!」

冗談で立ち去ろうとしたら。

「ちょっと待てぇ!!」
「ぐえっ」

激しい突っ込みと共に私のランドセルが引っ張られた。

「お前、まさか忘れたわけじゃないだろうな」
「……覚えてるよ、一緒に確かめに行くんだろう」
「……わかってるならいいけど」

そう言って澪はすねたように先を歩き出した。



どこに行こうか、そう考えたとき、天気の行方を知りたいわけだから、
少しでも空に近いところがいいと思って学校の屋上を選んだ。
空は鳴き続けている。
私達は何をするでもなく、語るでもなく屋上で傘を差したまま立っていた。

「……ここまではくもりときどき雨、かな。晴れてないもんな」
「……うん」

上の空で返す澪は何を考えているか読めない。
何故、ここまで天気のことを気にするのかも分からなかった。
そういう時は思い切って聞いてみる。
すぐに行動に移せるのも自分の「ちょーしょ」だと自覚していた。

「……なんでそんなに天気が気になるの?」
「……今日はね、お母さんの誕生日なんだ。だから、晴れて欲しいなって」

少しはにかんで言う澪はすごくかわいく見えた。

「そっか」

そう言って空を見ると、段々と降る雨の量が少なくなってきた。

そして。

「……晴れた」
「本当だ」

一面の晴れ、というわけではない。
その証拠に、山に雲がかかっている様子が遠くに見えた。

「…ところにより、晴れ……なるほど、こういうことなのか」
「……」

無言でいる澪の方を向くと、澪はす、と指を空へと指した。
なんだろう、と指の先を追うと、その先には。

「……うわぁ、虹だぁ」
「……うん」

空にかかる虹を2人で見上げて、目をお互いに見合わせて笑う。

くもり時々雨、ところにより晴れ=虹。
なんだそういうことか、と納得すると、澪は目を輝かせてまだ虹を見上げていた。



(fin.)


というわけで律澪SSでした!
小さいころ、天気予報の独特の表示の仕方がよくわからなくて苦心した覚えがあります。
それを表したくてSSにしたのですが、伝わっていたら幸いです…。

書いていたら遅くなってしまいました…そろそろ寝ようと思います><
途中変なところあるかもしれないので、明日家に帰ったら修正するかもしれません^p^






拍手返信です!

ミートゥル最高!!もっと書いてください!~の方>
3回もwありがとうございますw
ミートゥルもいい組み合わせですよね!
拍手いただいたおかげでミートゥルネタが浮かんできました…!
近々書けたらいいなと思います><

コメントありがとうございました!
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23:32  |  その他SS  |  トラックバック(0)

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