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2009.06.28 (Sun)

ミートゥルSS『Dreiecks』

ストウィチSSできたので載せます(`・ω・´)
初めて書く組み合わせかもしれないです。
ミートゥルってどっちも大人だから空気が大人になるなぁと思いつつ…。
というか、ミーナさんが少しずるいキャラになっちゃいました…。

続きからどうぞっ
【More・・・】





楽しい食事の時。
いつものように、リベリアンがルッキーニの世話を焼き、宮藤につっかかるペリーヌをリーネがたしなめている。
目の前で半分寝ながらそれでもご飯を口に運ぶハルトマンに少しあきれ、しかたないなこいつは、と隣のミーナに話しかけようとした。
表情を見た途端、話しかけるのをやめた。
ミーナはただひたすらに食堂の一点を見つめていた。険しいけど、射抜くような強さではなく。
そんな表情で、一点-坂本少佐を見つめていた。
私は知っている、この表情の名を。
愛しさ、という名前だ。



『Dreiecks』



そこに少し前の自分を見た気がして、このまま席を隣にしていることが耐えられなくなった。
見てはいけないもの、それはミーナにとっても、私にとっても。
そう思って、ガタンと席を立つと、向かいにいたハルトマンが覚醒した。

「どしたの?」

まだ眠そうながらその目の奥にある見透かすような光を避けたくて、ちょっとな、と言葉を濁す。
ふうん、と納得したようなしていないような様子でハルトマンは言葉をつなげた。

「わかった、じゃあ後でね。部屋で待ってる」

その言葉に胸が刺されるような気持ちになった。
部屋で、そんな言葉が自然に出る関係。いつからこんな関係になったのだろう。

私。
私は。私の気持ちは。今も変わらないというのに。

知られまい、と短く肯定の言葉を返すと、私は今度こそ食堂を後にした。





きれいな満月だった。
少し前もこの部屋で月を見上げたな、とぼんやりしていると、そのとき隣にいた君のことを思いだした。
赤髪が月光に映し出されて、美しかったのを覚えている。

そう、君と過ごした日々は、そこかしこにあふれていて。
切なくなる。
もう届かないのだと思うと。
君の残り香を愛おしむように手のひらを握りしめ、胸に抱いた。
いいんだ、もう。
君が幸せなら、私は。

そう思っていたときだった。

こつん

靴が床を叩く音に扉の方を向くと君が立っていた。
今まさに、思いを捨てようと思っていたところなのに。

「こんなところにいたのね」

あぁ、待ってくれ。

「懐かしいわね、こうして2人きりなんて」

待ってくれ、もう少しあれば、あきらめられるから。

「……何故黙っているの……トゥルーデ……私じゃなくてフラウが来たんだと思った?」
「ミーナ……」

問いには答えず、かろうじて名前を呼ぶ。
剣があるようで優雅、使い魔の通り、狼を思わせるまとった空気に思わず息をのんだ。

「……何故ここに?」

それだけ、腹の底からひねり出すような声で問いかけると、

「トゥルーデに呼ばれた気がしたから」

いともたやすく発された言葉。

トゥルーデニヨバレタキガシタカラ

その16文字の言葉は私のスイッチを押すのに十分だった。

「なんで…なんで私なんか気にするんだ! お前は…お前は、少佐に、ついててやればいいだろう!」

「……何故、そんなことを言うの」
「何故、って」

お前は気づいていないのか、自分が少佐をどんな目で見ているのか。
気づいてないというのか。

「お前は、少佐のことが好きなんじゃないのか」
「……好きよ」

予想したとおりの答えなのに、予想以上に堪えた。

はは、と自嘲的な笑いを漏らす。

「なら、私のことはかまうな、食堂に戻れ。一人に、してくれ」
「いやよ」

先ほどの沈黙の後の答えとは異なり、今度は間髪入れない答えが返ってきた。

「……」
「トゥルーデ、あなたはなにか勘違いをしているようだけど」
「何を勘違いしていると言うんだ!」
耐えられなくなって激昂する私に対し、ミーナはどこまでも月を思わせるような冷静さだった。

「私はあなたを愛している」
「は……何を言い出すかと思えば」

笑う。
突然の展開に。
わらうことで冷静さを取り戻そうとする。

「言ってることとやってることがちぐはぐだな。お前は私を置いて、少佐に……」
「それはあなたでしょう、トゥルーデ」
「……」

とぼけることもできず、押し黙る。
ミーナのことが好きだった。誰よりも愛していた。
だけど、ミーナの気持ちが私ではなく、違う誰か……少佐に向いているんじゃないかと思うようになった。
それは……会議や訓練での同伴にしたってそうだった。一緒に過ごす時間が減っていくことに不安を覚えた私に優しさをくれたのは……。

「私を置いて、フラウの元へいった」
「……っ」

事実、そうだ。でも、それは。

「それは……お前が少佐の方を好きなんだと思って……」
「好き、確かにそうよ。でも愛しているのとは違うわ。愛するということはずっとこの人と苦楽を共にしたいと、全てを手に入れたいと考えることよ」
「……」
「私が愛しているのは、あなたよ、トゥルーデ。これはずっと、変わらない気持ち」

ならば私たちは、いや、私は。ずっと相手のことを愛していながら……信じてなかったということか。
信じきれなかったからこそのすれ違い。
それでも、信じきれなくて、頭の中が混乱する。どうしたらいいのかわからなくなる。
私の様子に軽く息を吐くと、ミーナは続けた。

「……好きだ、愛してる、そんな言葉の違いはどうでもいいの。ただ……あなたが欲しいの」

そう言って奪われた私の呼吸。
脳に行くはずの酸素が奪われ、思考が更に乱れ、融ける。
事実だ思いだなんだと…もはやどうでもいい、か。
今あるのは目の前の感覚だけ。それに溺れたい。いいじゃないか、それで。

突き動かされるように私もミーナの腰に手を回す。
すべてが、どうにでもなれ。
そう思った。





「……私の役目は終わり、かな」
寂しげに扉の外でつぶやかれたエーリカの言葉を、そのときの私は知る由もなく。
ただひたすらにミーナを求めていた。

(fin.)


ああ、わけのわからんものに…。
ミーナとトゥルーデだと大人っぽい雰囲気になりますね…。
題名はドイツ語の「三角」より(でもこれだと実は形容詞だったような…(笑))!三角関係、って単語もあるけど、長いし、そんなモロなのも…と思ってやめました^p^
少しだけずるいミーナさんはやっぱりずるい気がしました(笑)。



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