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2009.03.30 (Mon)

お礼/エイラーニャSS『moonbow』/わたしにできること

まずはじめに、網創漠蓄さん楊さん楓さん、記事のトラックバックありがとうございます。

昨日、蒲田で開かれたストウィチオンリーイベント「わたしにできること」に参加してきました。

予算の関係であまりたくさん買うことができなかったのが残念です…。
すごく素敵な作品が多かったので><
後ろ髪引かれつつ、妹が体調悪くて家に1人だったので早めに帰りました。


あれですね、唐突ですが、人付き合いと言うのは難しいものだなあ、とつくづく思います。
至らない自分にもやっとすることが多いです。
しかも、やらかした後に気づいたりするんですよ…。


切り替えたいな…と思いつつ、4月も迫ってきたのでエイラーニャのSSをなんとかうp…!
続きからどうぞ。
【More・・・】





その日は雨だった。
しとしと、しとしと、降る音に目を覚ました。
ベッドから起き上がってカーテンをそっとあけると、一面の雨だった。

しとしと、しとしと。

夜の闇の中、音だけが雨の存在を告げる。
こんこん、背後にノックの音がしたので振り返ると、いつものように君がいた。




『moonbow』




「サーニャ、そろそろ哨戒の時間ダゾ、起きないと……ってあれ?」

起きている私にびっくりしたかのように動きを止めたエイラに「雨の音で起きちゃったの」と説明すると、そっか、と返す君。

「今、行くわ」

そういうと私はズボンを身につけ、エイラと一緒にガレージへと向かった。





「うー……雨だなんて、ついてないよなぁ」

寒そうに身震いしながら私の横を飛ぶ君の言葉に私は空を見上げた。
さっきから雨はやむ気配を見せない。
レインコートを着てはいても、雨が体を打つ寒さは防ぐことができない。
それでも、私はこの雨音が好きだった。

「雲の上に出るまでの辛抱よ」
「そうだな」

慣れた様子で私達は雲を抜け、雲の上に出る。

「わぁ」

夜間飛行に慣れてはいても、思わず、と言った感じでエイラが感嘆の声をもらす。
目の前に広がる満月と、星々を見れば、うなずける反応だった。
それでも、子供みたいに目を輝かせているエイラにくすり、と笑みをこぼすと、

「ナンダヨー」

と顔を膨らませる彼女がいて、2人で顔を見合わせるともっとおかしくて笑いあった。




しばらく、他愛のない話をしながらの夜間飛行が続く。
彼女が一緒に夜の空を飛んでくれるようになってから、夜は孤独なものじゃないということに気づいた。
感謝してる。とても。
でも、恥ずかしくて、ありがとう、と伝えたことはなかった。
エイラは優しくて、だからそれに甘えて言っていなかった。
エイラはあの時だって、私に嬉しい気持ちをたくさんくれたのに。


―お父様、私は大切な人に感謝を伝えることもできないんです―


物思いにふけりかけたとき、お父様の言葉を思い出した。
そう、お父様がピアノの演奏で世界を周っていたとき、とても珍しいものを見たと言っていなかったか。
何だったろう……? 思い出せそうな……。

「…ニャ……サーニャってば」

おーい、大丈夫? と言わんばかりに私の目の前で手をひらひらとさせているエイラが急に目に入った。どうやら物思いにふけりすぎたようだ。
現実に引き戻されると同時にはじけるように思い出したかったことを思い出した。

がっ。

勢いのまま、エイラの腕をつかむ。

「さ、サーニャ、いきなりどうしたんダ?」

抗議を聞き流し、そのままエイラを引きずるようにして引っ張って飛ぶ。
頭のアンテナをフル活用してどこかに目標物がないかと探すと簡単に見つけることができた。
2時方向、距離500。
方向を少し修正するとあっという間に目標物―雲の切れ間へと着いて、スピードを落とした。

「ど、ドウシタンダヨー」

肩で息をする、というポーズを取って見せたエイラにしっ、と静かにするように言う。
本当は静かにする必要なんてまったくないのだけれど。

「ここ、見てみて」
「う、うん」

雲の下は大雨。
上はまばゆいくらいに満月と月が照らしている。
条件としてはそろっているはずだった。
後は見えるように祈るだけ。
ぽっかり空いた雲の間から見える海の黒に祈りを込めて目を凝らす。

すると立ち込めるように鮮やかな色が黒から立ち上った。

「わあ……」

これを、エイラに見せたかった。
夜でも、見ることができる七色の光を。

F10013042.jpg

星や月の光だから、昼の虹よりは弱かったけれど、
逆に淡い光のそれは私の気持ちに寄り添うようだった。

「サーニャ、サーニャ、すごいな、これ!」
「うん」

喜んでくれたみたいだ。
それだけで私は嬉しかった。なのに。

「サーニャ、ありがとう!」

その言葉にぼっと顔が熱くなった。

いつだってそうなんだ。
ありがとうを言いたいのは私のほうなのに、君はいつも私を嬉しくさせる言葉をくれる。
もらってばっかりじゃ不公平じゃない?
だから、せめて、この気持ちが伝わりますように。
そう思いを込めて、私はエイラの掌を握った。

「さ、サーニャ!?」

あわてるエイラにふふ、と微笑を返す。

「今日の出来事は2人だけの秘密、ね」

その言葉にエイラが私と同じく顔を赤くしたように見えたのは、気のせいだっただろうか―

(fin.)


というわけでエイラーニャでした!
へたれ天然なエイラに戸惑いながらもリードはサーニャがいいですよね!(何を言ってry)

カールスラント組も書かなくちゃってのにすいません…/(^o^)\

虹は昼だけでなく、夜も見ることができる、と知ったとき、漠然とすごいなあ、と感動したことを覚えています。サーニャのお父さんが大切な人にこの虹を見せたように、サーニャもエイラに見せたかったんです。



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