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2009.03.08 (Sun)

エーゲルSS『守れるのはこの力だけだと思っていた』/拍手返信!

このテンプレート、題名が長すぎると途中で切れてしまうみたいですね(汗)。
拍手返信が文末にあります><

えっと、久しぶりにSSを投下します。
ずっと温めていたのですが、温めすぎてどうにかなってそうなw

今回のはネタ的にかぶりそうな気がしますが…ゲルトがついに飛べなくなったときの話です。
ミーナは先に飛べなくなっている設定です。


続きからどうぞ!

※2009年3月9日0時過ぎ、内容を少し編集しました。
【More・・・】




「トゥルーデ!!」

声が遠く聞こえ、涙で空が滲んで見えた。


-あぁ、くそ、見納めだというのに、よく見えない-


最後だってわかっていた。他でもない自分の体だ。ネウロイからの攻撃を防ぐはずのシールドはいつの間にか機能を失っていた。

今。
海へと真っ逆様に落ちている今となっては、耳も尻尾も出せない有様だった。

そして私は、意識を手放した。




『守れるのはこの力だけだと思っていた』




-ここはどこだ-


真っ暗闇の中に私は立っていた。
暗い、どこまでも暗い空間に、私はあの夜を思い出していた。
煌々と炎を纏う街に、黒いネウロイが攻撃し、何もかもを失ったように感じたあの夜を。


-いやだ-


叫びたい。
なのに、声も出せず、そのままうずくまった。
断末魔が聞こえそうな気がして耳をふさぐ。


-ごめんなさい。ごめんなさい。守れなくて、ごめんなさい-


あの日失わせてしまった命にわびる。わび続けて、どれくらいの時間がたっただろうか。


「何してるの?」


私以外誰もいないはずの空間に突如声が聞こえた。
その声は聞き覚えが、ありすぎるやつの声にも聞こえたし、そうでないかもしれない。
言葉を続ける。


-謝っているんだ-


「だれに?」


-守れなかった人たちに-


「ふぅん、そうしてうずくまってるだけで、その人たちが許してくれるとは思わないけどな」

突き放すような声音、そして揺るぎようもない真実にずきん、胸が痛んだ。

「いつまでもそうしてればいい、私は行くよ」

その言葉に私は顔をはじきあげた。


-待って、待ってよ-


声が出ない。でも必死に声のする方へ行くと光が私を包み込んだ。




***



「……目が覚めましたか…?」
「……レンナルツ」

重たい瞼をゆるりと開くと、後輩ウィッチの姿が視界に入った。

「ここは?」
「ブリタニアの基地、です。その……大尉どのは先日の戦闘で……」

先を続けたくないようにレンナルツは視線を落とした。
彼女が私のことを慕っていてくれたのは、いくら人の感情に疎い私でも気づいていた。
私の今の姿を見て、どう思っているのだろう。
ぼんやりと見上げた天井はブリタニアの基地と言われたものの、見慣れたものではなかった。自分の部屋ではなく、医務室の天井なのだから仕方がない。

「そう、か」

そう呟いた自分の声のあまりの弱弱しさに……私は自らの限界を、感じた。
そして、

「ハルトマン中尉はこんなときに何をしてるんでしょうね」

レンナルツの言葉にエーリカの姿がないことを今更ながら認識した。



***



何かが始まれば、必ず終わりがある。
生きている限り、何かしらに、否応もなく終わりは来るわけで。
でも、やっぱり悔しかった。
病室から出て、基地に広がる草むらに腰掛けた。久しぶりにも感じる外の空気を胸一杯に吸い込む。

空が青い。
青さ故に、美しさ故に、悔しかった。
私は、もう飛ぶことができないのだと思うと。


ぼんやりと空をずっと見上げていたら、近づいてくる気配を感じた。
今は一人で居たくて、気づかない振りをして振り返らなかったのに、そいつは無遠慮に隣に座った。
いつもこうなんだ、こいつは。

「……」
「……」

何も言わず、また言おうともせず、隣に座るエーリカとの根比べに負けたのは私だった。


「…何の用だ」
「べっつにー。誰かさんのしけた顔でも見に来ようかなって」
「……」
「あれ? 言い返さないの?」
「仕方ないだろう、確かに今の私の顔はしけた顔をしていると自分でもわかっている」

力なく笑う私に急に体重がかかった。
軽い、軽い体重、なのに今の私には支える力がなくて諸共に倒れこんだ。
背中に地面を、そして頬に水滴を感じて、覆い被さるエーリカの顔を見ると、珍しい奴の涙が見えた。

「ねえ、そうやって諦めるの?」
「いや、諦めるも何も…仕方ないだろう」
「私の知ってるトゥルーデは無理なことだろうと状況だろうと諦めなかったよ…!」
「……」
「…諦めないでよ、私と一緒に飛ぶことを……ミーナも飛べなくなって、トゥルーデも空から居なくなったら……私1人になっちゃうよ」
「……」
「1人の空は嫌だよ……」
「……っ」

滅多に聞けない奴の本音に覆い被さるエーリカの頭を抱いた。


-すまない、すまない、お前を1人にさせて…すまない-


嗚咽さえ漏れる程泣く姿は初めて見る等身大の姿だった。



***



「ミーナ、ちょっといいか」

カールスラント軍の駐屯地で指揮にあたっていたミーナを呼び止め、外へと誘った。

「何かしら、トゥルーデ」
「……聞きたいことがあるんだ」
「……?」
「私は…私も、ついに飛べなくなってしまったようだ」
「……」

ミーナは静かに聞いている。

「でも、まだ飛びたい。飛びたいんだ」
「フラウを1人にしないため?」
「……」

無言で返す私にミーナはすまなさそうな顔をした。

「私が飛べなくなったときは、まだあなたがいるからと安心してストライカーユニットを脱ぐことができた。でもそのあなたまで飛べなくなったんだものね……」
「……ああ」
「それで、聞きたいことって?」
「……私には、もう何もできないんだろうか?エーリカの…フラウのために、私にできることはないだろうか」
「……乗り越えるべきところは乗り越えたみたいね」

乗り越える?
空への焦がれるような気持ちのことだろうか。
それならばまだ胸にくすぶって熱を持っている。
しかしそれ以上にエーリカのために何かしたかった。

「あなたにもできることはあるわ」

くい、と顎でミーナが指した先を見るとまだあどけない少女たちが飛ぶ練習をしているのが見えた。

(To be continued)


というわけでエーゲルでした!
実は以前書いたエーゲルSS『その細い肩を』の続きみたいにしようと考えてたんですが、あまり連続性はないという残念な結果に/(^o^)\
しかも、このSSの最後のところを見てもらうとわかるんですが、もう1本、SSを続ける仕様です。
またできたらうpします!






拍手返信です!

ヤンスさん>
こちらこそこれからよろしくお願いします!
志摩子さんのこのシーンは最高ですよねw
志摩子さん最強説を唱えたくなりました(笑)。
白薔薇姉妹のあつあつっぷりは「いいぞ、もっとやれw」と思いながら見ていまs
マリみて4期がどこまでいくのか…それも含め、楽しみです。

コメントありがとうございました!



時灯語さん>
あ、オレンジじゃないですね…!時灯語さんの言うとおり、確か茶色ですよね!
アニメではオレンジ、というわけではなく、アニメでは茶色にもしないで、真っ暗にしていたように私には見えたので、このエピソードはないのかな、と…。
こういうさりげない連続した設定(去年に引き続き、のようなもの)は好きなので、このエピソードないのは残念だな、と思いました><

コメントありがとうございました!
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