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2009.02.07 (Sat)

シェリランSS『ふたりがつくった風景』

1つ前の記事のメッセ内容から書いたSSです。
同時刻にハチヤさんも同じメッセ内容から書いた違うSS(日本語不自由すぎて説明下手ですいませんww)がUPされてますので、ご覧ください(`・ω・´)
ハチヤさんの甘くてかっこいい文章に惚れ惚れ(*´Д`*)


私の方のSSは続きからどうぞ!
【More・・・】






「ねえ、ランカちゃん、私、最近たまに思うのよ」
「……なんですか?」

それは突然のシェリルさんの切り出しから始まった。



『ふたりがつくった風景』



「こんなにいい女が2人も揃ってるって言うのに、あいつは馬鹿だわ、って」

ぶふっと、私は吹き出した。
新しい生活を送るための小物選びをしていたところだった。
吹き出した先の、手に持っていた赤いマグカップは責任を取って買うことにしよう。
なんとか取り繕って私は傍らのシェリルさんを見た。
数ヶ月前までは、憧れのシェリルさんとこうして一緒に生活するための小物を選ぶなんて想像もつかなかった。

「なぁに、ランカちゃん?」

いつものように自信たっぷりの笑顔。
その笑顔を向けられることにまだ慣れなくて赤面してしまう。
慣れることなんて、ないと思うけど。

「いえ、その、シェリルさんらしいなぁ、って」
「そうかしら?」
「でも、確かに、シェリルさんの素敵さがわからないなんて、アルトくんわかってませんよね」

これは脚色なしの言葉だ。憤慨するとまでは行かなくても、真実、そう思っている。
だって、私だったら、こんな素敵な人に好きだと言われたら1も2もなくOKをするに決まってる。

そこまで思考して、「私だったら」の部分に自分自身で赤面してしまった。
私の表情に気づかなかったようで、シェリルさんは言葉を続けた。

「何を言ってるの、あいつはランカちゃんのかわいさも分かってないわ。こんなにかわいいのに」

するん、と出てきた声に、今までになく赤面した私に今度は気づくと、シェリルさんは少し笑って自分の緑のマグカップと合わせて私の手にした赤いマグカップをレジへと持って行った。






それぞれ戦利品を分担して持って部屋へと戻る道すがら、私は先ほどのやりとりを思い出していた。
ここは踏み出していいところだろうか。
勇気を出して、踏み出してみようか、そう考えている間に口が先に動いていた。

「あの、その、シェリルさん、さっきの……」
「さっきの?」
「あの……」

何を察したか、シェリルさんが笑みを浮かべた。

「さっき私が言ったことかしら?」
「……」

何故、この人は私の考えていることが分かるのだろう。
私は、あなたの考えていることが今もってもわからないというのに。
切ない気持ちと、知りたい気持ちとでない交ぜになる。

「私がかわいい、なんて、その……冗談、ですよね?」
「……冗談じゃない、って言ったら?」

その細い指が、なまめかしく私の頬を這う。

「……っ」

接近するシェリルさんの顔。
ごくごく自然な動きに、慣れているんだろうかと思う。
そして同時にどうしよう、どうしたらいいんだろう、と思っている間に私は身を硬くして目を瞑った。


ぷに


つままれたとわかった瞬間にはじけるように目を開ける。

「なんてね」

茶化して前を向いて歩き出したシェリルさんに唖然として、
唖然としている自分自身に愕然とした。


「もう、からかわないでくださいっ」


取り繕ったのはその場の空気だけではなく、

―キスされてもいいとか思っちゃったのかな、私―

その気持ちを何よりも取り繕いたかった。







……落ち着かない。
部屋に戻っても一度乱れた心は変わらなかった。

シェリルさんはといえば、何食わぬ顔でキッチンに立っている。
いい匂いがし始めていて、今日のご飯はカレーだな、とすぐにわかる。
一緒に生活し始めてからというもの、食事はいつも分担だった。
辛いのがだめな私のためにカレーを甘くしてくれるシェリルさんが好きだった。

乱れた心を落ち着かせようとしたのに、結局目線はシェリルさんを追っていた。
追っていたくせに、食事の支度を終えてリビングのテーブルに座っていた私の向かいに腰を下ろしたシェリルさんに気づいたのは、声をかけられてからだった。

「……ランカちゃん?」
「……ふへ」

間の抜けた声を出してしまい、ばっと顔が火を噴いた。
シェリルさんの爆発したように笑う声がさらに私の羞恥を誘う。

「あっはっはっは」
「も、もう、そんなに笑わないでください……」

力なく言う私に、それでもひとしきり笑うと、シェリルさんは笑いすぎて目に溜まった涙をぬぐいながら私にわびた。

「いやぁ、ごめんね。あまりにもランカちゃんが呆けてるものだから」
「……もう」

ぷう、と頬を膨らませ、怒っているぞ、とアピール。

「ランカちゃん、子供みたいね」
「……」

ちょっと傷ついた。
確かに怒って頬を膨らませるなんて、子供っぽいかもしれないけど。

「ちょっと顔貸してくれない?」

その言い回しは少し誤解を生むと思います、と心の中で突っ込みを入れながら素直にシェリルさんに顔を向ける。
シェリルさんはたまに「顔を貸して」と言っては私に化粧をしてくれた。
恥ずかしかったけれど、自分が綺麗になるという以上に、目の前で楽しそうに私に化粧をしているシェリルさんを見るのが好きだった。

顔の下地も、ファンデーションも、チークも塗った。
後はアイメイクを残すだけだ。

「シェリルさん、シェリルさん」
「何?」
「ここからちょっと私にやらせてもらえませんか?」
「いいけど……」

できるの?と目で訴えかけるシェリルさんに
「大丈夫です、最近練習しているんですよ」
胸を叩いて答えた。







「……」
「………」
「…………ねえ、ランカちゃん」
「……………なんですか、シェリルさん、今、いいところなんですが」
「………………ごめん、そうは見えない」

わかってる。さっきからうまくできてないって。
あんなに練習したのにな、と情けない自分に泣きたくなって、それでもやめるわけにはいかなかったときだった。

「マスカラがだまになってるわ。こうよ」

シェリルさんが私の手を取って、アイメイクを直し始めた。
私の手からマスカラのブラシを取り上げてしまえば済む話なのに、そうしないことは、彼女の優しさだった。

優しさに思いを寄せる間もなく、私はひたすらにどきどきしていた。
シェリルさんの綺麗な顔が目の前にあって、先ほどの帰り道のことがフラッシュバックした。

「……シェリルさん、あのっ、さっきのことなんですが……」

言葉が、続かない。
続けようがない。
彼女の顔が視界いっぱいに広がっていた。

唇に触れた温もりは一瞬。
再び、今度は少し離れたところにいる彼女に目を向けた。


「シェ、シェリルさん、いま……」

どうしたらいいかわからず、おろおろとするばかりの私。

「わからない?」
「……」
「……キス、したのよ」
「え、ええええええ!?」

分かっていたけど、言葉として伝えられることで、実感が私の中に湧いてきた。

やっぱり、こういうのはいざ本当に好きな人相手だとできないものね、なんてつぶやくシェリルさんの姿はいやに他人事に見えた。
心の中で少しずれた発言をするシェリルさんに突っ込みを入れつつ、それで私も冷静になれ、と自分に言い聞かせる。

自問するように空中へとそらしていたシェリルさんの目線が、私を捉える。

「あんまりにもランカちゃんがかわいいものだから」

目を、離すことができない。
息が詰まった。
嬉しすぎて。
でも、嬉しいと露骨に見せるのは悔しい気がした。

「……」
「……」

沈黙。

「…せ……た…」
「え、なに……?」

ぼそり、つぶやいた言葉はシェリルさんには届かなかったようだ。
なぁに、と一生懸命耳を傾けてきた。


「わ、わかりませんでしたっ! 急すぎて!キス、わかりませんでした……。だ、だから……」


精一杯の気持ちをぶつける。
それに応えるかのようにふふっ、笑いをこぼすと、シェリルさんが近づいてきた。

視界の端に映っていたテーブルの上で湯気をたゆたわせていた赤と緑のコップが見えなくなる。
ゆっくりと、シェリルさんで視界がいっぱいになっていった。

(fin.)



というわけで、シェリランでした!
初めて書いたCPということで、勝手が分からず、わたわたしつつ書きました(爆)。
私にしては甘め、です。

感想ありましたらお願いしますw





…ちなみにマクロス18話でまだ止まってるというわn(殴打)
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