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2009.01.31 (Sat)

エーゲルSS『Der Einsatz』

ストウィチDVDの5巻、買ってきました!限定版ですよ、ひゃっほい!
真っ先にブックレット読みました。
そして、書きたいことができたので、勢いのままにSS書いてみました…!
いろいろとねつ造してます、目をつぶってくださる方だけ、続きからどうぞ!
あと、試しにこの記事ではコメント欄なしで、拍手のみにしてみます。
感想その他ありましたら、FC2のでも、1番下の拍手ボタンからでもお気軽にどうぞw

というわけで続きからどうぞ、エーゲルSSです。
【More・・・】




『Der Einsatz』


ガリア撤退戦のとき、ゲルトルートは必死だった。
ゲルトルートだけではない。
そこにいる全ての隊員が必死だった。
祖国を捨てて、ガリアまで捨てて去らなければならない、その悔しさと、
気持ちだけは負けてないつもりでも徐々に海岸線へと追いつめられる自分の無力さとで、
誰もが歯を食いしばりながら戦っていた。

それでも、カールスラント空軍第52戦闘航空団は次第に数を減らしていた。


「おい! 応答しろ!!」


第2飛行隊司令・ゲルトルートはインカムに向かって叫ぶが、その答えは返ってこない。
撃墜されたか、インカムが故障したか、気絶しているか。
最悪のパターンだけは避けてほしい、と願う間もなく、ネウロイのビームがゲルトルートの服の裾を焼く。

「くそ…!」

すぐにMG42を向けてネウロイを撃墜する。
今度は違うインカムへとつなぐ。

「エーリカ! おい、エーリカ! まさか落ちてないだろうな!」
「誰に言ってんのさ」

インカムを通してではなく、直に聞こえる声と、後ろに何者かが降りてきた気配にゲルトルートは振り向かずに答えた。

「……そうだな、愚問かもしれん」
「でしょ」

短く返すと、エーリカはすぐにMG42をネウロイへと向けた。


―撃ち落とした数なんて、もうわからないな―


ゲルトルートは思案し、その思いを断ち切るかのように頭を振った。


―いかん、しっかりしろ―


そしてMG42をエーリカと同じく、構えなおそうとしたときだった。
また背後にエーリカが降りてきた気配がした。

「……どうした?」

これから攻勢に出ようというのに、背中合わせの状態では守りに入るようなものではないか。
そんな思考はすぐに打ち消された。
ネウロイの攻撃が止んだ。
静寂の中に、無数のネウロイに囲まれている自分たち、そう、自分たちしかいないのだ。


「……いつの間に…」


いつの間に、自分たちしか……みんな、墜ちてしまったのか……?


この状況に対してよりも、司令としての不甲斐なさに歯をぎり、と食いしばる。
ネウロイが攻撃し始めようとした、その時だった。


「そこまでよ!」


若い女性の声が静寂に響いた。
ゲルトルートとエーリカが見上げると、狼の耳を持つ女性が太陽を背にして飛んでいた。

「撃て!」

その女性の掛声に合わせ、女性の周りにいたウィッチたちの銃口が火を噴き、ネウロイはどんどん
殲滅されていった。

ゲルトルートたちもあっけにとられる、なんてことはせずに自らもネウロイへと突撃した。


ネウロイたちは退却を始め、なおも追撃しようとする2人を、女性はやんわりと止めた。

「今は追わない方がいいでしょう。それよりも怪我はありませんか?」
「…大丈夫です。こちらはカールスラント空軍第52戦闘航空団……」

女性は微笑むと、先を引き取った。

「知っていますよ、バルクホルン中尉ですね。そしてそちらはハルトマン少尉」

ゲルトルートは少し驚きつつ、女性の次の言葉を待った。

「私はカールスラント空軍第3戦闘航空団司令のミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ少佐です」

先ほどとは打って変わってびしっとした表情を一瞬浮かべると、すぐに表情が崩れて笑顔になる。
その名を、確かにゲルトルートは知っていた。やり手の司令だと。
しかしそれ以上に、軍人然たる表情と柔軟な表情との変化を見て、ゲルトルートは好感を持った。

「これより原隊に帰還します。バルクホルン中尉、ハルトマン少尉もついてきてください」

そう言って移動を開始する背中を追いながら、ゲルトルートとエーリカは隊の後ろへとついた。




―ひとまずは安心、か―


胸をなでおろしそうになった自分に叱責を加える。
何を安心しているのだ、と。
まだ祖国を取り戻したわけでもなんでもないのに、それに……。
と、ゲルトルートは先ほどから無言で自分の傍らを飛んでいるエーリカに声をかけた。

「エーリカ。大丈夫か?」
「…何が? 怪我とかなら大丈夫だよ」
「それの心配もそうだが、その」

言いよどむ。口にすべきなのかどうか、迷った。

「……私の信条のこと?」
「……そうだ」

エーリカは「僚機を失わない」ということに関して、表面上ではわかりにくいが、異常なまでにこだわっている。今回の戦闘でのダメージを思うと……。

「大丈夫だよ」
「……」
「トゥルーデは気付かなかったかも知れないけど、みんな、撃墜されるのだけは避けてた。
ぎりぎりのところでよけていた。だから、大丈夫。みんな生きてるよ」


―あの激戦の中でさえも、状況を把握していたというのか―


元々、観察眼には定評があったが、ゲルトルートはさらにエーリカの才能を認めることになった。
そして同時に、熱くなりすぎると周りが見えなくなる自分の不甲斐なさを恥じた。
黙り込んでしまったゲルトルートを一瞥すると、エーリカは仕方ないな、というように溜息をついて、口を開いた。

「ねぇ、かけをしようよ」
「何?」

突然の話題転換に、ゲルトルートは反射的に言葉を返した。

「私がこの戦いの最後までトゥルーデを失わなかったら私の勝ち。
トゥルーデが最後まで落ちなかったらトゥルーデの勝ち」
「……なんだそれは」

めちゃくちゃだ。
くくっとエーリカは笑った。

「そう、最初からこの戦いには勝者しか用意されてないんだよ」
「…呆れたな、どこから来るんだ、その自信は」
「トゥルーデと私。2人もエースがそろってるんだよ? 勝つにきまってるじゃない」

それにあの司令さんも頼もしそうだ、と言ってエーリカはミーナの方を見上げた。
言葉の強さとは逆に無邪気な笑顔を見て、ゲルトルートは物を言う気が失せた。

「そうだな、そのかけ、乗った」

少し笑うと、もう先に地上に降りていた第3戦闘航空団へと降下を始めた。



(fin.)


というわけで、エーゲルでした。
当時、少尉だったのか中尉だったのか少佐だったのかとか、そもそもミーナがここで合流するのかとか、自分で突っ込み入れつつ…。

ネギま!の「このせつ」から派生して、最近、百合の定義について話をよく聞くんですが、私はこのSSみたいなやりとりが好きです。
だからきっと愛情方面ではないのかもしれませんが、これからの発展可能性ということで、こういう友情系百合(このSSははたして百合かw?)が好きだなぁ、という気持ちの表れでもありましたw

あ、でも読む分には全然愛情系百合でも好きですよ!(何の主張か)


↓コメントありましたらどうぞー!↓


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10:11  |  SW SS  |  トラックバック(0)

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